ご自身で制作したアイテムをオンラインで売りたい!と思ったとき、オリジナルホームページ内にECサイトを構築して商品を販売するには、初期費用、開発費、カート機能を継続していくコストもかかります。
そのため、携帯アプリで簡単に始められるフリマや、テレビCMでもおなじみのBASEなどを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
インターネットでお店を出す敷居が低くなったことはよかったのですが、
・自分が販売するアイテムにはどのサービスが良いのかわからない
・何を基準に選んだら良いのかわからない
・やみくもに複数のサービスに登録してしまった!
・商品をあちこちに掲載していて在庫管理がうまくいかない
というお悩みも聞こえてくるようになり、フランクルウェブでホームページの運用サポートしているお客様からも、
「ハンドメイドアクセサリーをECサイトで販売したいんだけど、どこがいいの?」
というご相談をいただきました。
今回はハンドメイド作品販売におすすめのECプラットフォームを比較し、ECサイトを選ぶ際のポイントをご紹介します。
ECプラットフォームの調査方法
ハンドメイドECサイトに限らず、ECプラットフォームを調査する際に注目すべき点・注意すべき点についてお話します。
ポイント①ユーザー層
まずチェックしたいポイントは、そのプラットフォームを利用しているユーザーの層です。
・男女比
・年齢層
・共通する特徴
ユーザー層がお客様のターゲット層と合致しているのか確認する必要があります。
ポイント②集客力
そのプラットフォームにどれくらいの集客力があるのかも重要です。
いくらユーザー層がお客様のターゲット層と合致していも、そもそも集客力が弱いと意味がありません。
ユーザー数がどれくらいなのか、お客様がアプローチしたい客層に対してどれくらいの集客力があるのかもチェックしましょう。
ポイント③コスト
使うだけなら無料のプラットフォームもあれば、登録する時点でコストのかかるもの、販売時に手数料が引かれるものなど様々です。
それぞれのプラットフォームごとにどれくらいのコストがかかるのかも把握しましょう。
ポイント④機能性
プラットフォーム自体が使いやすいのかどうか?もぜひチェックしたいポイントです。
最初のセッティングはもちろん、運用自体もスムーズに行なえることが理想的です。
お客様にとって機能的に使いやすいのか、困った時のサポート体制は充実しているのか、あらかじめ確認しておきましょう。
ポイント⑤カスタマイズ性
どれだけそのプラットフォームにカスタマイズ性があるのかも重要です。
お客様によっては画一的なプラットフォームをそのまま使うのではなく、自身のお店や商品のイメージにあわせてカスタマイズしたいというニーズもあると思います。
お店全体のイメージやレイアウトをどれくらい変更できるのかについてもチェックすると良いでしょう。
以上のようなポイントを踏まえてプラットフォームを比較検討していくと、どのプラットフォームがお客様のニーズにフィットしているのか?自ずと見えてきます。
ハンドメイドECサイト比較
実際にハンドメイドECサイトを比較検討していきます。
ハンドメイドECサイトには、大きく分けて3種類のプラットフォームがあります。
3種類のプラットフォームの特徴
マーケットプレイス
Creema(https://www.creema.jp/)などの、ハンドメイド専用のECサイトです。
特徴としては、利用しているユーザーは限られるものの、基本的にはハンドメイド商品にすでに興味がある人が使っています。
フリマアプリ
メルカリ(https://jp.mercari.com/)などの、ハンドメイドに限らないECサイトです。
特徴は幅広い集客力。大衆向けのため、販売価格は安めになる傾向があります。
ネットショップ
ネットショップ作成サービスのBASE(https://thebase.com/)などはECプラットフォーム上に、自分のお店を出店します。
特徴としてはデザインや機能としての自由度が高く、自社ブランドを確立しやすい点が挙げられます。
3種類のプラットフォームの比較検討
5つのポイントを踏まえると、以下のようになりました。
マーケットプレイス | フリマアプリ | ネットショップ | |
ユーザー層 | その分野に興味のある ユーザーが多い | 老若男女幅広い ユーザー層 | ショップによる |
集客力 | 〇 | ◎ | △ |
コスト | 〇 | 〇 | ショップによる |
機能性 | 〇 | 〇 | ◎ |
カスタマイズ性 | △ | △ | ◎ |
これを元に、お客様の状況を踏まえてどのタイプのプラットフォームが適しているのかを検討していきます。
例えば、お客様のニーズが「集客力がある」「高級路線」「ブランドの確立」にある場合、表に照らし合わせてみると、集客力で劣勢のネットショップは除外されそうです。
「高級路線」「ブランドの確立」はプラットフォームでくくってしまうと判断が難しいところですが、大衆向けでブランドの確立しづらいと思われるフリマアプリはあまり向いていなそうです。
そうすると、この例でベストなのはマーケットプレイスとなります。
「これが一番オススメ!」というプラットフォームがあるのではなく、その都度お客様のニーズに合っているかを検討することが大事です。
マーケットプレイスサイト比較
具体的なマーケットプレイスのプラットフォームを比較検討していきます。
minne
20代から30代がユーザー層の中心となっており、女性ユーザーが約9割を占めているため、アクセサリーや小物などが売れやすい傾向にあります。
アマチュアからプロまで幅広いユーザーを抱えています。
Creema
月間100万人のユーザーが利用しているほか、台湾や香港でもサービスを展開しており、海外受けする商品の販売に適しています。
プロ・セミプロが中心のため、質の高い商品が多いです。
iichi
本格的な商品がラインナップされているハンドメイド販売サイトです。
販売手数料は売上金額の20%と、ほかのサービスに比べて高く設定されています。
プロから職人が中心で、こちらも質の高い商品が多く並んでいます。
客層についても、モノにこだわる方が多いようです。そして、男性ユーザーが多いことも特徴です。
こうして比較してみると、「高級路線」で売っていきたいお客様にはCreemaやiichiが合っていそうです。
ネットショップの比較
Shopify
世界的に利用されており、大手企業でも採用実績が多数あります。
イニシャルコストは無料で、かかってくるコストは月額費用だけです(ベーシックプランは29ドル)。比較的利用しやすい料金体系と言えるでしょう。
また、シンプルな管理画面で操作性も良く、SNS連動機能もあり集客力もそれなりにあるようです。
MakeShop
機能が豊富で、デザイン性、カスタマイズ性が高いのがMakeShopの特長です。ランキング機能やSNS連携機能、SEO機能などが充実しています。
販売手数料は無料。月額料金は11,000円。
また、サポート体制もしっかりしているため初心者さんでも安心して使うことができます。
BASE
国内におけるネットショップの開設実績で5年連続首位のネットショップです。
初期費用・月額費用は無料/販売手数料、事務手数料で売上金の6.6%および40円が差し引かれます。売れた分しかコストがかからないのが嬉しいポイントです。
また、BASEにはショッピングアプリがあるので、そのアプリからの流入で集客力の弱さをカバーしている点が大きな特長です。
カラーミーショップ
こちらも月額料金無料で利用できるフリープランが用意されているネットショップです。
また、リスティング広告を簡単・低コストで利用できる「かんたんリスティング」などの広告機能が充実しているため、集客に強いことも特長です。
まとめ
今回は、ECプラットフォームを活用する際にチェックしたいポイントを踏まえつつ、実際にハンドメイドECサイトを比較検討しました。
どのプラットフォームも一長一短。一番大事なのは、お客様のニーズを的確に把握し、そのニーズに合ったプラットフォームを選ぶことです。
特にチェックしたいポイントは以下の5点でした。
・ユーザー層
・集客力
・コスト
・機能性
・カスタマイズ性
これらを意識しつつ、お客様にとって最適なECプラットフォームを探してみてください!