今回は、WordPressでブログを運営している方向けに、「アナリティクス」の導入と活用法についてご紹介します。
ブログを運営していると、「記事は書いているものの、実際にどれくらい読まれているのだろう…」と思うことがあるのではないでしょうか。そんな時にぜひ活用したいのが閲覧数を確認し解析できる「アナリティクス」。
そんな「アナリティクス」をどのように導入し、活用すれば良いのか。詳しく解説していきます。
なぜアナリティクスが必要なのか?

「アナリティクス」ってなんとなく難しそう…。

アナリティクスはプラグインを使えば簡単に導入・活用できるので安心してください!アナリティクスはブログ運営をより効果的に、そしてさらには戦略的に行なっていく上でぜひ役立てたいツールです!
アナリティクスとは?
アナリティクスとは、ウェブサイト等のアクセス状況を数値として計測・分析するための仕組みやツールのことです。
アナリティクスを活用することで、単なる感覚や勘に頼らず、データに基づいたウェブサイトの分析が可能になります。
アナリティクスを導入するメリット
アナリティクスを導入することで、以下のようなことがわかります。
- どの記事が人気なのか、よく読まれているのか
- 読者はどういった動線からアクセスしているのか
- 読者がモバイルやPCなど、何を使ってアクセスしているのか
- どの時間帯にアクセスが多いのか
これらをしっかりと把握することで、自分のブログが誰に、どんな形で読まれているのかを理解することができます。それらを元に、今後のブログの運用方針を立てたり、現状の課題を解決したりすることができるでしょう。
アナリティクスプラグインの選び方
WordPressにはさまざまなアナリティクス用プラグインがあります。例えば、以下のようなものが有名です。
- Site Kit by Google
- ExactMetrics
- WP Statistics
- MonsterInsights
この中から自分に合ったものを選ぶことが肝要です。以下のポイントをチェックしましょう。
導入が容易か
まずはアナリティクスを導入する必要があります。そのプロセスが煩雑なものはあまりオススメできません。
簡単に導入できるものを選ぶと良いでしょう。
ダッシュボードの見やすさ
WordPressの管理画面でどのように閲覧数やユーザー情報を確認できるのかも重要です。自分にとって見やすいものを選びましょう。
自分が知りたい情報が獲得できるか
単純な閲覧数だけでなく、スクロール率やクリック数、フォーム送信などより深いユーザー行動をどれくらい把握できるかもチェックしましょう。
料金
忘れてはいけないのがコスト。無料版でも十分な解析をできるものを選べばコストをかけずに運用できます。もちろん、無料版を使ってみて、もっと高度な機能を使いたくなったら有料版に移行するのも◎。
これらのポイントを踏まえて、今回はMonsterInsightsをピックアップします。導入がとても簡単で、ダッシュボードも見やすく、無料版でもさまざまな機能が使える優れものです。
MonsterInsightsの導入方法
ここからは具体的なMonsterInsightsの導入方法を解説します。
MonsterInsightsプラグインの有効化
WordPress管理画面からプラグインを新規追加

検索枠に「MonsterInsights」と入力

MonsterInsightsを選んでインストールし、有効化


セットアップウィザードで初期設定
MonsterInsightsを有効化すると、セットアップウィザードが起動します。
以下の設定を行っていきましょう。
- 自分のサイトの種類(ブログ・ビジネスサイト・EC等)を選択
- Googleアカウントでログイン
- Google Analyticsのプロパティと接続
これらを完了すると、アナリティクスが使えるようになります。
アナリティクスの活用方法

アナリティクスの導入ができた!で、何を見ればいいんだっけ…。
アナリティクス導入の目的にもよりますが、まずは以下のようなポイントを確認すると良いでしょう。
ページ別アクセス数
一番最初に見るべきなのは、記事ごとのアクセス数。どの記事が人気で、読者がどんなテーマを求めているのかがわかります。
これらを把握することで、今後の記事のテーマを選ぶ時に参考にしたり、人気記事をリライトすることで閲覧数をさらに伸ばす・逆にあまり見られていない記事をリライトしてもっと見られるようにする、等の活用ができます。
まずは管理画面の左側メニューにでてくる「インサイト」→「レポート」をクリックします。

ページ下部に表示されるTop Posts/Pagesを見ると、サイトの記事が見られている順に、アクセス数と共に表示されます。

読者の流入元
ユーザーが何を経由してサイトを訪れているのかも確認しましょう。
Google等の検索エンジンから来ているのか?SNS発信から来ているのか?そのあたりを把握することで、SEO強化を図ったり、SNS発信の戦略を検討したりすることができるでしょう。
Top 10 Referralsの欄を見ると、読者の流入経路トップ10がわかります。

デバイスの傾向
モバイルからのアクセスが多いのか、PCからのアクセスが多いのかも把握すると良いでしょう。
モバイルからのアクセスが多ければ、モバイルから見やすいようにさらに最適化するといった対応が考えられます。自分のモバイルでの表示だけでなく、さまざまなモバイル上での表示も確認するとなお良いです。
「デバイスの内訳」欄から確認可能です。

参考:さまざまなモバイルの表示確認方法
Google Chromeの開発者ツールを使うことで、さまざまなモバイルデバイスの表示を確認することができます。以下の手順で行います。
- 開発者ツールを起動:Chromeで確認したいWebページを開き、右クリックして「検証」を選択します。
- 開いたツール内の、左上の「サイズ」プルダウンメニューから確認したいデバイスを選択します。
曜日や時間帯ごとのアクセス傾向
何曜日の何時ごろにアクセスが多いのか、あるいは少ないのかを把握することで、今後の発信タイミングを検討するきっかけにもなるでしょう。
「Most Popular Times」欄にて確認できます。

アナリティクスをもとに戦略を立てる
アナリティクスを通して基本的な項目を確認できたら、今後の戦略を立てていきます。以下のような活かし方が考えられるでしょう。
人気コンテンツの関連シリーズを執筆
アクセスの多い記事の続編や応用編など、関連記事を執筆することで読者の滞在時間を伸ばしたり、サイト内の回遊率のアップを図ります。
検索から流入が多い記事のSEO強化
google等の検索エンジンから流入が多い記事であれば、その記事のSEO対策を強化し、検索順位のアップを狙うのも良いでしょう。特にタイトルやメタディスクリプションの見直しなどが有効です。
発信タイミングの最適化
曜日や時間帯ごとのアクセス数を分析し、最も読まれている曜日や時間帯に合わせて記事の発信をしていくと良いでしょう。
アナリティクスでの解析をもとに、上記のような改善策に取り組むことで、ブログのさらなる発展が望めます。
まとめ
今回は、MonsterInsightsを利用してアナリティクスを活用する方法を解説しました。
アクセス解析は見て終わりではありません。データを読み解くことで、自分のブログの強みや課題が見えてきます。それらをもとに、より読者の興味を惹く記事や、効率の良い運営が目指せるでしょう。
MonsterInsightsを活用すれば、複雑なコードなどを書く必要もなく、すぐにアクセス解析に取り組むことができます。ぜひ導入してみてください!