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営業前にチェックしよう!仕事につながるポートフォリオ<5つのポイント>

フリーランスの基礎知識

オンラインスクールや独学でWeb制作のスキルを学んで、お仕事にしていきたい!という方が必ず通るステップが、ポートフォリオ制作ですよね。

特に、フリーランスのWebクリエイター・Webデザイナー・Webコーダーが、Web制作会社から業務をお引き受けしたい場合や、個人のお客様とつながり「あなたにお願いしたい」とご依頼をいただけるようになるには、必須のアイテムです。

フランクル主催のWebクリエイター育成コース「Be:come」でも、自分自身の棚卸が終わったら、ポートフォリオ制作を行います。

動きがあるカッコいいサイトが作りたいです!

Canvaなども使って素敵なデザインにしたいです!

ポートフォリオに対して、これまで学んできたWeb制作スキルの集大成!といったイメージを持って意気込む方が多いと思います。

さて、そのポートフォリオは仕事につながるでしょうか?

FrankuL-フランクル-にも、私が業務委託で働いているWeb制作会社にも、駆け出しフリーランス1年生からの「営業メールという名のラブレター」が押し寄せています。

1通1通、目を通して、ポートフォリオも拝見していますが、

  • これではおまかせできないよ
  • もう見飽きたよ

というのが正直なところで、どのWeb制作会社さんでも、同様の声が聞こえてくる昨今ではないでしょうか?

今回は、これからWeb制作をお仕事にしていきたい、駆け出しフリーランス1年生が、評価のまな板に乗るための、最低限押さえて欲しい5つのポイントをご紹介します。

ぜひ、営業前にご自身のポートフォリオをチェックして、万全の体制でアプローチしてくださいね。

この記事の対象読者は以下のような方を想定しています

  • Web系フリーランス/個人事業主の人orなろうとしている人
  • これから営業して案件を獲得したい人
  • 営業の成果が出ず案件が獲得できていない人

この記事を読むことで以下がわかるようになります

  • Web制作会社がチェックしているポイント
  • 自分のポートフォリオの改善ポイント

制作実績にオリジナル作品がない – その1

営業メールに記載されているポートフォリオのURLをクリックして、まず私が拝見しているのは「制作実績」です。

メインビューから順番にスクロールして、丁寧に見ているWeb制作会社さんもいると思いますが、冒頭でお伝えしましたとおり、もう見飽きたよ…という感想が多いので、ショートカットでまず「制作実績」から見ています。

  • 架空のサイト
  • スクールの課題作品
  • 模写作品

これは、Web制作スキルを学んだ実績ですので、教科書や教本があるものですから、できて当たり前ですよね。拝見はいたしますが、評価はしていません。

本当に拝見したいのは、卒業制作でも良いので、オリジナルの作品です。

Web制作では、クライアントの希望や思いを聞き取り、オリジナルの作品に仕上げていくスキルが必要ですので、オリジナル作品を見て評価し、お返事を返しています

特に、フリーランス/個人事業主として活動するのであれば、教科書通り、言われた通り、指示通りにしか手を動かせない人より、自ら動ける人がより評価されます。

お仕事につながるポートフォリオにするために、ぜひオリジナル作品に取り組んでください。

会員登録や認証を求められる – その2

せっかくのオリジナル作品なのに、拝見するために会員登録を促されたり、ポートフォリオのURLをクリックしたら、認証を求められることも多々あります。

拝見するためのアクションが増えると、

  • どんなにすごい作品なんだろう=自らハードルを上げるパターン
  • じゃあまたあとで見よう=後回しされて忘れられるパターン

といったことに繋がりますので、これを機に、見る側のアクションを減らす改善をおすすめします。

会員登録制サイトの場合

会員登録制のサイトを制作できる良いアピールですので、ゲストアカウントをあらかじめ用意して、見ていただけるようにしましょう

アカウントのパスワードやメールアドレスなど、変更されては困る部分は、フォームの入力を無効にしておく、ボタンを押せないようにする、などの工夫をすることで回避します。

例えば、オリジナルサイトがECサイトでしたら、必要な商品を登録しておく、お買い物の流れが確認できるようにしておくなど、表示や動作の確認が充分出来るように準備します。

BASIC認証をかけたサイトの場合

この機会に、掲載しているコンテンツに機密性が高い情報があるか、本当にBASIC認証が必要なサイトか、改めて考えてみてください。

正直、フリーランスで活動しているWebコーダーの方、Webデザイナーの方から送られてきたポートフォリオの中で、機密性が高い情報が含まれているケースはありませんでした。

模写作品や、スクールの課題は不特定多数の方が取り組んでいて、掲載されている会社名も、電話番号も、住所も架空のものです。

こういったことが営業メールを拝見するたびに何度もあり、作品を見ればどのスクールの課題なのかもわかってしまうくらい、見る側の眼が慣れてしまっているのが現状です。

BASIC認証がかかっている時点で、もう見ないでブラウザを閉じてしまっている担当者も多いと思いますので、BASIC認証が必要でなければ、解除してください

掲載スキルとポートフォリオ内容の不一致 – その3

ここでようやくポートフォリオ全体を見渡すステップです。

サービスやスキル部分を拝見していて、大体みなさん同じようなサービスの提供、スキルの紹介をされていますので、ふんふん…と確認していき、私は主に2つのポイントを確認しています。

1つ目はお問い合わせフォーム、2つ目はWordPressです。

お問い合わせがGoogleフォーム

スキルを拝見すると、HTML/CSS、Javascript、PHP、Wordpressが使えます、という方が多いです。

Web制作会社から制作をお受けするには、最低限必要なスキルですよね。

せっかくPHP使えます、WordPress使えます、と言っているのに、お問い合わせのボタンやメニューをクリックすると、Googleフォームが起動するパターン、実はとっても多いんです。

クライアントからのご希望や、ご予算の都合などから、お問い合わせはGoogleフォームで提供することもありますが、ご自身のポートフォリオですから、持っているスキルを反映してください。

PHPが使える方

HTMLとJavascriptと組み合わせて、お問い合わせフォームを用意してください。

WordPressが使える方

Contact Form 7MW WP Form などのプラグインを使用しても良いですね。

WordPressオリジナルテーマ事例がない

スキルに「WordPressが使えます!」と記載している方も、ポートフォリオはHTML/CSSで制作されている場合がありますので、制作実績を拝見して、WordPressで制作した作品を確認しています。

パッと見てすぐにわかる王道の既成テーマを採用していて、オリジナルテーマで制作された事例がないケースが多く、以前はお返事を返す時に、WordPressはオリジナルテーマを扱えますか?と質問していました。

大抵、できます!お返事をいただくのですが、聞かれる前に、オリジナルテーマの作品が見れるようにしておいて欲しいですね。

また、お返事にあったURLをクリックしてみると、LPイメージの作品1ページをWordPress化していることが多いのも特徴です。

実際の制作現場では、1ページのサイトより、下層ページが複数のサイトや、お知らせやブログを投稿で運用するサイトが多いです。

オリジナルテーマで作品を作る際も、サイト構成にボリュームを持たせて取り組むとよいですね。

コードを見られている意識がない – その4

これは私だけかもしれませんが、きれいなソースを世に出す人かどうか、見えないところにも意識を置いている人かどうかも見ています。

理由は2つです。

1つ目は、Web制作をお引き受けして、納品する最後のステップまで、丁寧に取り組んでくれる方にお仕事をお願いしたいからです。

2つ目は、納品していただいたソースに、後から私が手を入れる機会があるかもしれません。その時に、見やすくインデントされ、丁寧にコメントが記載されたソースであれば、解析の工数も減り、よりスピーディに変更作業を行うことができるからです。

  • ブラウザを右クリック→ソースを表示してみる
  • ブラウザの検証ツールでソースを見てみる
  • GitHubで公開したソースを見返してみる

プログラミングのお作法、テクニックももちろん大事なのですが、見られても恥ずかしくない綺麗なコードに整えておくことも、とても重要なことですので、ぜひ意識していただきたいですね。

報酬設定が高すぎる – その5

ここまでの4つのポイントを見て、最後に確認するのがお値段・料金のメニューです。

どうしてなのか、みなさん一律、同じような報酬設定なんですよね。スクールなどで、この報酬設定でポートフォリオに掲載するように指導されているのかもしれません。

フリーランスでWeb制作を仕事にしたい人が、本当に本当にたくさんいらっしゃる昨今、まだ実案件での経験がなく、制作実績に1~2件しか掲載がない段階で、10万円~という数字が出ていると、正直設定が高いな?と考えてしまいます。

かといって、「要相談」とか「ご相談ください」だと、Web制作会社やクライアントは、実際にはどのくらいの予算を見込んだらよいのか想像ができません。

そこで、フランクル主催のWebクリエイター育成コース「Be:come」では、1人1人の強みやご経験から作り出すオリジナルのサービスや、パッケージ価格を考えたり、キャンペーンを設定したり、工夫を重ねてアプローチしています。

ご提供価格や報酬の設定に悩む方は、ぜひご受講もご検討くださいね。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、営業の前にチェックしたい、仕事につながるポートフォリオ、5つのポイントについてご紹介しました。

Web制作を仕事にしたい、駆け出しフリーランス1年生のみなさん!

せっかくのポートフォリオですから、この機会にぜひ見直して、これからは仕事につながる相棒にしてください!

Web制作の参考書を解いたり、動画教材で学んでるタイミングでは出てこない、案件獲得に動き出して初めて出てくる疑問点って、結構多いですよね。

会社に属していれば先輩や営業担当に聞けますが、フリーランス/個人事業主で活動していると、なかなか気軽に相談できる人がいなくて、悶々と考えてしまうのではないでしょうか。

なかなか案件獲得につながらない、成果が出ない。

そんなときにぜひ、FrankuL-フランクル-のフリーランスの基礎知識の記事が、みなさんのお役に立てれば幸いです。

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