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海外からお問い合わせフォームが送信できない?その原因と対処法を実例から解説

海外からお問い合わせフォームが送れない 便利ツール・サービス

メルボルン滞在中の私に、先日こんなメッセージが届きました。

川角
川角

海外からお問い合わせフォームが送信できるか試してもらえる?

わかりました!

さっそく試してみると、フォームに入力することはできますが、送信はできません。いったいなぜ?

この原因はどうやらレンタルサーバーのセキュリティシステムにあるようです。

この記事では見落としがちな【海外からお問い合わせフォームが送信できない問題】について紹介します。(こちらの記事は2026年1月23日現在の情報をもとに作成しています。)

海外からお問い合わせフォームが送信できない!

フランクルではWebサイト制作だけではなく、運営サポートも行っています。今回のような見えにくいトラブルに気づき、対応することもサポート内容のひとつです。

川角によると、あるクライアントの海外にいるお客様から「Webサイトのお問い合わせフォームから連絡してみたが、送信できない」という連絡がきたそうです。

そのWebサイトはWordPressで作られており、Contact Form 7というプラグインで作ったお問い合わせフォームを設置しています。これまで問題が起きたと聞いたことはいなかったので、最初は「一時的な不具合かな?」くらいの感覚でした。

実際に日本の環境から確認すると、フォームは普通に送信できます。エラーも出ません。

つまりこの時点では、運営側ではまったく異常に気づけない状態でした。

なぜ送信できない?原因とその対応

原因はレンタルサーバーのセキュリティ設定だった

この現象の原因は、サーバー側のセキュリティ機能にありました。不正アクセス対策の一環で、レンタルサーバーによっては海外IPアドレスからの通信が自動的にブロックされます。

IPアドレスというのは、インターネット上の「住所」のようなもの。サーバーはこのIPを見て、「どこからアクセスしてきたか」を判断しています。

今回はその仕組みによって「海外からのアクセス=怪しいかもしれない通信」と判断され、お問い合わせフォームの送信だけが途中で止められていたようです。

しかもその影響で、

  • フォーム画面は表示される
  • 入力もできる
  • でも「送信」だけが途中で止められる

という、とても気づきにくい状態になっていました。WordPressやContact Form 7の不具合ではなく、フォーム自体が壊れていたわけでもありません。裏側で通信だけが止められていた、というわけです。

この場合はエラーも出ず、管理画面にも異常が表示されないことが多いので、本当に発見されにくい現象だと思います。

お問合せフォーム送信者に『海外からは送信できません』というエラーメッセージが出るようになったらいいのにね…。

別の連絡方法をご案内した

まず優先すべきなのはお客様対応です。ご連絡をいただいた方には丁寧に謝罪し、公式LINEから連絡をしてもらうようにお伝えしました。

今回はフォーム以外の連絡手段があったため、お客様にご納得いただくことができ、結果として大きな機会損失は防げました。

このとき強く感じたのが、お問い合わせ方法は一つに絞らないほうがいいということ。

特に海外からのアクセスが想定されるサイトでは、

  • フォーム
  • メール
  • SNSや別ページ

など、コンタクトの方法をいくつか作っておくと安心です。

自分の環境でも検証してみた

どんな状態なのかをはっきりさせたくて、自分の環境でもテストしてみました。

私は現在メルボルンに住んでいるので、管理している夫のサイトのお問い合わせフォームを使い、回線を変えながら送信してみました。

まず、オーストラリアの通常回線。
→ 送れない。アイコンがグルグルしたまま。

次に、VPNで日本の回線につないで送信。
→ すぐ送れた。メールも届いた。

さらに、スマホからもテスト。Wi-Fiを切って楽天モバイル回線で送信してみます。
→ これも問題なし。

この時点で、

海外IPアドレス → 送れない
日本IPアドレス → 送れる

という違いがはっきりしました。

このトラブルがやっかいなのは、とにかく気づきにくいところです。

  • 管理者は普通に送信できる
  • エラーは出ない
  • フォームも壊れていない

それでも海外からは送れない。つまりサーバーのセキュリティの仕組みを知らない限り、「お問い合わせが来ない理由」がフォームにあるとは気づけません。

日本向けサイトとして作ったものの、実際には海外在住の方からのアクセスもある場合は、運営者が気づかないうちにセキュリティ設定が影響しているケースもありそうです。

主なレンタルサーバーのセキュリティ設定を調べてみた

国内でよく使われている下記のレンタルサーバーについて、不正アクセス対策やWAFといった自動セキュリティ機能を調べてみました。(2026年1月23日現在の情報です)

  • Xserver(エックスサーバー)
  • ConoHa WING
  • さくらのレンタルサーバ
  • ロリポップ!

<WAF(ワフ)>
サイトへの不正アクセスを防ぐための自動セキュリティ機能のこと。レンタルサーバー側で標準搭載されていることも多く、海外からの通信を「怪しいアクセス」と判断してブロックする場合があります。

Xserver(エックスサーバー)

出典 https://www.xserver.ne.jp/

Xserverでは、国外からのアクセス制限とWAFが設定されています。アクセス制限は初期設定でON(有効)となっているため、解除する場合はサーバーパネルから操作が必要です。

★詳細はこちら↓
https://www.xserver.ne.jp/manual/man_server_wpsecurity.php#ipcheck

ConoHa WING(コノハ ウィング)

出典 https://www.conoha.jp/

ConoHa WINGでも海外IPアドレスからのアクセスが制限されています。海外からのコメントやトラックバックも制限すると明記されているため、解除が必要な場合は各自で設定が必要です。WAFも初期設定されています。

★詳細はこちら↓
https://www.conoha.jp/function/?btn_id=top–commonHeader_wing-function

ちなみに、ConoHa WINGでは契約者に無料でセキュリティ診断を行う「ネットで診断」というサービスを提供しています。コストを抑えてセキュリティを強化したい方におすすめのサービスです。気になるかたは、あわせてチェックしてみてください。

出典 https://www.conoha.jp/wing/function/shindan/?btn_id=function–security_wing-shindan

★詳細はこちら↓
https://www.conoha.jp/wing/function/shindan/?btn_id=function–security_wing-shindan

さくらのレンタルサーバ

出典 https://rs.sakura.ad.jp/

さくらのレンタルサーバでは初期設定で「国外IPアドレスフィルター」が有効になっており、海外からのアクセスに制限が設けられています。個別制限設定を行うことで、有効にした設定のみを制限の対象とすることも可能です。

★詳細はこちら↓
https://faq.sakura.ad.jp/s/article/000001535_gl=1*mexa5v*_gcl_au*OTQ3NjE3MTgzLjE3Njg3OTA4Mjk

また、さくらのレンタルサーバではシグネチャ型 WAF「SiteGuard(サイトガード)」を導入しています。全てのプランが対象で、サーバーコントロールパネルから設定できます。
★詳細はこちら↓
https://rs.sakura.ad.jp/function/waf/

<WAFにはシグネチャ型とアノマリ型の2種類がある
シグネチャ型WAF
攻撃でよく使われる文字の並びや、不正アクセス特有の命令文に当てはまる通信を止める。指名手配リストをもとにブロックするイメージ。ただし、従来なかった新しい攻撃には弱い。

アノマリ型WAF
「このサイトは普段こんな使われ方をしている」 という通常の状態を基準とし、そこから外れた動きをする通信をブロックする。常連さんの顔を覚えている警備員のイメージ。これまでにない攻撃にも対応しやすいが、正常なアクセスが止められることもある。

ロリポップ!レンタルサーバー

出典 https://lolipop.jp/

ロリポップ!レンタルサーバーでは「海外アタックガード」という海外IPアドレスからの特定のアクセスを制限し、不正アクセスを防止する機能が備わっています。初期設定では有効となっていますが、ユーザー専用ページから無効に設定することも可能です。WAFも設定されています。

★詳しくはこちら↓
<海外アタックガードについて>
https://lolipop.jp/service/specs/attack-guard/
https://lolipop.jp/manual/user/attack-guard/

<WAFについて>
https://lolipop.jp/manual/user/waf-set/

海外からお問い合わせフォームが送れないと言われたときの対処法

海外からお問い合わせフォームが送れないと言われたときは、原因探しよりも先にやっておきたいことと、落ち着いてからやればいいことがあります。

今回の事例を踏まえて、整理してみました。

まずその場でやること(お客様対応・応急対応)

海外から送れないと言われたとき、いちばん大事なのは技術よりも先にお客様対応です。

具体的には下記をできるだけ早く行いましょう。

  • 状況を教えてくれたことへのお礼
  • フォームが使えなかったことへのお詫び
  • 別の連絡方法の案内(メールアドレスや公式LINE、SNSのDMなど)

フォームが送信できないことに対して不安や不満を抱えているお客様の気持ちを受け止めることと、今すぐ使える連絡手段をはっきり提示することが大切です。

お客様とのやりとりを止めずにつなげておけるかどうかで、その後の信頼感が大きく変わります。

お客様対応が落ち着いてからやること(原因の特定)

お客様対応がひと段落したら、次にやるのが原因を特定することです。

  • 入力はできる
  • エラーは出ない
  • 海外からだけ送信できない

上記の場合はWebサイトやお問い合わせフォームそのものよりも、レンタルサーバー側のセキュリティ設定が関係していると考えられます。

利用しているレンタルサーバーの公式サイトをみて、海外アクセス制限やWAFの有無を確認しましょう。

自分で確認してもよくわからない場合は、お問い合わせ窓口に連絡して、お問い合わせフォームの通信がブロックされていないか調べてもらうのも方法のひとつです。

時間のある時にやっておきたいこと(再発防止)

原因が特定できたら、最後に考えたいのが「次に同じことを起こさないために何ができるか」です。

  • 海外回線から一度は送信テストをしておく(VPNが便利!)
  • 問い合わせ方法をフォームだけにしない
  • サーバーのセキュリティ仕様を把握しておく
  • フォームが本当に届いているか定期的に確認する

海外回線から送信テストをする場合は、VPNを使うと便利です。VPNを使えば日本にいながら海外のネット回線を擬似的に使えるので、「海外にテストをお願いできる知り合いがいないよ~」という場合でも確認作業ができます。

★VPNについてはこちらの記事で紹介しています。★

今は世界中とつながる時代。海外在住者向けサービスや海外発送をしているECサイトでなくても、海外からのお問い合わせを想定した準備をしておくことは大切ですね。

お問い合わせフォームが送れるかを一度確認してみよう

海外からお問い合わせフォームが送信できない問題は、起きていてもなかなか表に出てきません。「そういえば海外から送ったことないな」「自分のサイトはどうなっているのかな」と思った方は、この機会にぜひ一度確認してみてください。

今回の経験をシェアすることで皆さんのお役に立てたらうれしいです。

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