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【フリーランスだからこそ検討したい!】つみたてNISAのメリット・デメリット

フリーランスの基礎知識

退職金などの仕組みがないフリーランス。
自由な働き方ができる一方、将来に対する不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

私自身、将来のために貯金しようと思ってもついつい出費がかさんでしまい、思うように貯金ができず焦る時もあります。

そんな時に活用したいのが今日ご紹介する「つみたてNISA」(積立NISA)。
「聞いたことはあるけど、よくわからない…」「投資はちょっと怖い…」などのお悩みを抱えている方向けに、ファイナンシャル・プランナーの資格を持っている筆者がわかりやすく解説していきます!

この記事の対象読者は以下のような方を想定しています

  • つみたてNISAの仕組みが知りたい
  • つみたてNISAのメリットやデメリットが知りたい
  • 自分に向いているのか知りたい

この記事を読むことで以下がわかるようになります

  • つみたてNISAのメリットとデメリット
  • つみたてNISAはこんな人にオススメ

ちなみに、将来への備えという意味ではiDeCoや小規模企業共済も選択肢に挙がります。以下の記事で詳しく解説していますのでこちらもあわせてどうぞ!

将来のためのファイナンシャル・プランニング

本題に入る前に、将来のためにいくら備えればいいのか?を考えていきましょう。

将来のための備えを考える上でまず大事なことがこの「具体的にいくら準備すれば良いのか」を知ることです。

そのための手段がファイナンシャル・プランニング。
ファイナンシャル・プランニングとは「人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法」です。(日本FP協会正式HPよりhttps://www.jafp.or.jp/aim/fptoha/fp/

ポイントは「総合的な資金計画」。
漠然と「貯金しよう!」ではなく、人生の中の様々なライフイベントに対していくら必要になるのか算出した上で、そのための貯蓄や投資の手段を考えていきます。

ライフイベント

ライフイベントとは、人生の中で起こりうる様々なイベント・出来事を言います。

人生の3大資金

様々なライフイベントの中でも特にお金がかかる3大イベントがあります。「教育」「住宅購入」「老後」です。

教育資金

幼稚園~高校までをすべて公立の学校に通った場合、総額は約541万円(「平成30年度子供の学習費調査の結果について」)。そして私立大学における諸費用(4年分)の合計は約404万円(「私立大学等の平成30年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」)です。
進路によって金額は大きく異なりますが、総額でまとまった金額になることは確かです。

住宅資金

購入する物件の価格にもよりますが、頭金として100~200万円が必要となり、その後も数十年間ローンの支払いや住宅維持費がかかる住宅購入。
購入する場合はしっかりとした資金計画が必要です。

老後資金

生命保険文化センターが行った調査「老後の生活費はいくらくらい必要と考える?(令和元年度)」によると、老後の生活費(夫婦2人と仮定した場合)は平均22.1万円、ゆとりのある生活をしようとするとさらに高く、平均36.1万円という結果が出ています。

もちろんこの値はどのような老後生活をするかによってかなり変わるでしょう。自分の老後ライフを具体的にイメージし、早めに準備しておくことが肝要です。

必要資金の算出

将来のためにいくら準備すればいいのか?

これを算出するために、まずはざっくりでもいいので3大資金それぞれの必要金額を考えてみましょう。

例えば、未就学児のお子さんが2人いる4人家族で考えてみます。

お子さん2人が大学まで公立に通うと考えると、教育費は541万+αかかりますので、一人あたり約600万円とします。
また、3,000万円のマイホームを買うなら、頭金として余裕をもって300万円くらいあると安心です。
そして、老後資金として夫婦で3,000万円とします。

資産形成

以上のような大きなライフイベントにかかる費用のために、しっかり資産を準備していくことが大事です。

現在国の方針は「貯蓄から投資へ」。
ただ貯金するのではなく、投資することで積極的に資産形成を進めることが推奨されています。

そのための大きな二つの非課税制度のうち一つが今回ご紹介するつみたてNISA。

もう一つのiDeCoは以下の記事でご紹介していますのでご興味がある方はどうぞ!

つみたてNISAとは

つみたてNISAは2018年にスタートした「特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度」です。(金融庁HPよりhttps://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html

つまり、少額でコツコツと積み立て投資をしよう!という制度です。

従来の貯金と違うのは投資であるという点です。ただ貯めるのではなく、そのお金で投資をすることでお金を増やしていくことを目的としています。

利用できるのは日本に住んでいる18歳以上の人。1人1口座のみ可能です。

つみたてNISAともう一つのNISA制度である一般NISAとは併用できません。積立ではなく普通の投資がしたい場合は一般NISAを活用することになります。


また、現在は最長の非課税期間が20年ですが、2024年からこの期間制限は撤廃される見込みです。

つまり、20年を過ぎても変わらず非課税の恩恵を受けられるということですね。

まだ老後まで20年以上ある方には特に吉報ですね!私自身、20年経った後の対応はどうしようか、気が早いながらも気になっていたので安心しました。

メリット

つみたてNISAのメリットは以下の通りです。

運用益が非課税

最大のメリットは、通常20%の税金がかかる運用益が非課税になること。

普通に投資をするとなんと20%もの税金がかかります。これがゼロになるのはかなりありがたいです。

これにより投資のハードルがぐっと下がります。

非課税枠は年間40万円(月上限33,000円)で額がすごく大きいわけではありませんが、少額からコツコツ投資していくのにはとても向いています。
その名前の通り、長期間かけて「つみたて」していくことを想定した制度だと言えます。

いつでも引き出し可能

二つ目のメリットは、お金が必要な時にいつでも引き出せること。

これはもう一つの非課税制度であるiDeCoと大きく異なる点です。
iDeCoはあくまで年金なので、引き出せるのは原則60歳以上のみ。

対して、つみたてNISAはいつでも引き出しが可能です。

急にお金が必要になった時や、老後以外の人生の3大資金にも使うことができるので便利です。

自動引落でラクラク積み立て

そして意外とありがたいのが自動引き落としであるという点。

積極的に毎月お金を準備するのが難しくても、自動で引き落とされると強制的にお金が貯まっていきます

投資先が厳選されている

つみたてNISAの投資先は、かなり厳選されています。

安定的な資産形成を目指すため、一定の法令上の要件を満たした投資信託だけが対象になっています。

なんでも自由に投資できる方が良いという方には向かないかもしれませんが、「投資なんてやったことなくてわからない!」という初心者の方にも始めやすい設計になっています。

デメリット

いいことずくめに思えるつみたてNISA。でもデメリットもあります。

元本割れのリスクがある

全ての投資に言えることですが、元本割れのリスクがあります。

投資によって貯金より効率よくお金を貯めるつもりだったのに、蓋を開けてみたらお金が減ってしまっていた、という可能性もゼロではありません。

ただし、積み立て投資は長期になればなるほど有利と言われています。長い期間かけてじっくり投資するならあまり気にしなくても良いかもしれません。

でも世界的な恐慌などが起こった場合その限りでないこともあります。リスクがあることを理解した上で投資すべきでしょう。

投資先が限定される

「投資先が厳選されている」というメリットと表裏一体ですが、投資先が限定されているという点をデメリットと感じる方もいるでしょう。

一般NISAと比べて非課税枠が少ない

つみたてNISAの非課税枠は前述の通り年間40万円。

対して一般NISAは120万円です。つみたてNISAは大きい金額を投資したい方には向いていないと言えるでしょう。

一括投資(スポット購入)ができない

つみたてNISAはあくまで毎月積み立てていくという買い方しかできません。

随時金額を変えることはできますが、「今日この株が安いから買おう!」というような買い方はできません。

自由に投資活動をしたい方には向いていないと言えるでしょう。

こんな人にオススメ

メリット・デメリットを読んで「いいな!」と思った方は向いていると言えると思います笑。

以下のような人にオススメの制度です。

  • 少額を毎月コツコツ投資したい
  • 長期間かけてじっくり資産を形成したい
  • 厳選された投資先に投資したい
  • 自動的に積み立てをしたい
  • 貯金より効率よくお金を貯めたい

一つでも当てはまる方はぜひ検討してみてください。

つみたてNISAを始めるには

ここからはつみたてNISAを始めたいけど何からしたらいいのかわからない!という方向けになります。

証券口座は楽天がオススメ!

つみたてNISAを始めるにはまずNISA対応の金融機関(銀行や証券会社)で口座を作る必要があります。

様々な金融機関が対応していますが、オススメはネット証券である楽天証券!私も愛用しています。

手数料が安く、コストを低く抑えられる上、楽天ポイントを貯められたり貯めたポイントをそのまま投資に使えたりとお得なポイントがたくさんあります。また、100円から始められるのも嬉しいポイント。まずは少額から試してみたいという方にもオススメです。

窓口を通さずネットだけで口座開設から取引まで完了できるので手続きもラクラクです!

つみたてNISAを始めるまでの流れ

まずは口座を開設します。

口座開設

楽天証券でつみたてNISAを始めるには、総合口座とつみたてNISA口座の両方を開設する必要があります。
フローは以下の通り。

  • メール登録
  • 本人確認
  • お客様情報入力
(楽天証券公式HPより https://www.rakuten-sec.co.jp/web/account)

https://www.rakuten-sec.co.jp/にアクセスして、以下の通り「口座開設」をクリックし、その後は楽天会員かどうかでフローが少し異なりますが、指示に従って進めていけばOKです!

積立設定

口座が開設できたらいよいよ積立設定をします。
まずはログインページ(https://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/V_ACT_Login.html)からログインします。

つみたてNISA・NISAの項目の中の「積立設定」をクリックします。

「新しく積立するファンドを探す」を選択します。
投資したいファンドを選んでクリックし、「積立注文」をクリックします。

※以下ファンドは検索をして一番上に出てきたものをサンプルとして出しているだけでこちらのファンドを推奨しているわけではありません。

引き落とし方法・積立日・積立金額を設定し、「目論見書の確認へ」をクリックします。
目論見書を閲覧し、暗証番号を入力後「注文する」をクリックします。
最後に確認画面で内容を確認し、OKであれば暗証番号を入力して「注文する」をクリックします。

以上で積立設定は終了です。

あとは毎月自動で積立されていくので、必要に応じて金額を変更したり、残高を確認したりするだけです!

まとめ

今回はファイナンシャル・プランニングの視点を踏まえつつ、つみたてNISAについてご紹介しました。

つみたてNISAの主なメリットは次の通りでした。

  • 運用益が非課税
  • いつでも引き出し可能
  • 自動引落でラクラク積み立て
  • 投資先が厳選されている

一方、以下のようなデメリットもあります。

  • 元本割れのリスクがある
  • 投資先が限定される
  • 一般NISAと比べて非課税枠が少ない
  • 一括投資(スポット購入)ができない

上記を踏まえて、自分に合っていそうならぜひ挑戦してみてください!

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