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【海外ノマドの選択肢】滞在費を節約!「Workaway」を利用して海外生活を体験

FrankuL通信

フリーランスになり、時間や場所に縛られなくなった時に、「海外ノマド」が心をよぎる方もいるのではないでしょうか?私もその1人です。

英語はあまり得意ではない、めちゃくちゃ稼いでるわけではないから長い期間のホテル暮らしは難しい、でも時間や場所に自由がきくようになったから、ちょっと海外で生活してみたい!ワーケーションがしたい!そんな願いを叶えてくれる「Workaway」という滞在の仕方があります。

今回は、2024年5月〜7月の旅で実際に「Workaway」を利用した体験談と「Workaway」について、ご紹介したいと思います。

「Workaway(ワーカウェイ/ ワークアウェイ)」ってなに!?

Workaway
画像引用:https://www.workaway.info/

「Workaway」とはWebサイト(アプリ)の名称です。”宿泊費の代わりにボランティアをする人” と ”仕事の代わりに宿泊場所を提供する人” をマッチングするサイトです。日本を含め、170カ国以上の滞在先が登録されています。

「WWOOF(ウーフ)」というものを聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?「WWOOF」は無農薬などのアグリカルチャーに関する滞在先がメインで滞在者のことは「ウーファー」と呼ばれています。「Workaway」は宿泊施設や個人宅、犬や猫の保護施設、非英語圏の子供たちに英語を教える施設、NGO関連など様々な滞在先が登録されています。なので、自分の経験を活かせるところや、興味のある滞在先を選ぶことも可能です。

「Workaway」は、”宿泊費や食費などの滞在費”と”労働力”をエクスチェンジするという滞在の仕方を提供しています。

今回の文章には、”ワークエクスチェンジ”という言葉が度々登場します。この”ワークエクスチェンジ”は、滞在先の”宿泊費や食費などの滞在費”と滞在者の”労働力”を交換することを指しています。

「Workaway」の費用は?

「Workaway」は1人で旅する人用のシングルプランと、2人で旅する人用のペアプランがあります。登録料はそれぞれ1年間で、シングルプラン$49、ペアプランは2人で$59(アメリカドル)の支払いが必要です。Webサイトで登録し、クレジットカードやPaypalで支払います。※2024年8月現在

滞在先を見つけるのがメインの「Workaway」ですが、一緒に旅する人を探したり、言語のエクスチェンジ相手を探したりすることもできるんです。登録料の支払いがある分、信頼感はあるなと感じます。

また、登録前にどんな滞在先があるのかをチェックできるので、登録してから目的の場所がなくて残念な思いをした…ということも防げます。

とはいえ、希望の滞在先とマッチングできなかったということはあるので、その際は別の滞在先を探しましょう。

「Workaway」のメリットはコレ!

  • 宿泊費がかからない
  • 食費がかからない(場所や働く時間で異なります)
  • 友達ができる可能性が高い
  • ホテル暮らしではできない体験ができる
  • 現地の生活を垣間見れる
  • 最初から使用可能言語を伝えておける
  • 滞在先の人は優しい(主観です!)

「Workaway」は宿泊費がかからないというのが一番のポイントです。
食費に関しては働く時間などで異なります。私が訪れたところは、1か所はオーナーと買い物に行った時に割り勘、2か所目は食材を買ってくれていて、ボランティア専用キッチンで自分で作るというスタイルでした。

同じ場所で同時に「Workaway」をしている人がいたり、オーナーの年が近いとお友達になることもあります。一緒に出かけたり、ご飯を食べたりしていると仲良くなりやすいです。そして、親身になっていろいろ助けてくれます。

また、使用可能言語を最初に伝えておけるので、私の場合は英語が得意ではない、ビギナーだと伝えておきました。なので、英語がスラスラと話せなくてもみんなちゃんと聞いて理解してくれようとしていました。私へも簡潔にわかりやすく伝えてくれました。

ホテル住まいだと、現地の人のお宅拝見をする機会はなかなかありません。「Workaway」は滞在先にもよりますが、まさに現地の暮らしに足を踏み入れることができます。そして、滞在先が田舎であればあるほど、都会とは違った暮らしぶりを垣間見ることができるので、いい経験ができると思います。

そして、これは本当に主観なんですが、ボランティアを受け入れる人って、優しい人が多い気がします。いろんなものを提供してくれるのに、「絶対これやってね!」「タダで泊めてるんだから働いて!」って感じが全然ないんです。「ゆっくりでいいよ~」「ちょっとこれ手伝ってくれるかな?」「どう~、元気~?」みたいな感じで、来てくれてありがとう感が全面に出ています。だから、すごく居心地がいい!

「Workaway」のデメリットはコレ!

  • 移動費がかかる
  • ミニマムの滞在日数が決められている
  • Wi-Fiが充実していない可能性がある
  • 1人部屋とはかぎらない

「Workaway」の滞在先は都市部より田舎の方が多い印象があります。なので、宿泊費を節約したつもりが、移動費で余計に出費が増えたという可能性もでてきます。そのあたりは、移動にどれくらい費用がかかるのか、またどれくらいの期間そこに行くのか、自分がどれくらいそこに行ってみたいのかで考えてみましょう。

ミニマムの滞在日数が決められている場合もあるので、ビザの日数や自分が滞在したい日数と合わない可能性もあります。

また、「海外ノマド」には必須のWi-Fiも、ない場所があったり、通信制限があったり、不足の事態で使えなくなったりということもありえます。なので、「海外ノマド」目的なら現地のSIMの利用も検討したいところです。

そして、「Workaway」を複数人受け入れているところや共同生活のところ、バックパッカーズホステルのワークエクスチェンジなどは1人部屋ではなくドミトリールームの可能性が高いです。仕事をするスペースがあるかどうかなども事前に確認しておきたいところですね。

ドミトリールームは、一部屋に2段ベッドやシングルベッドが複数あり複数人で使用する部屋のことを指します。このタイプの場合は、ベッド一つが自分のスペースという認識です。
バックパッカーズホステルなどと呼ばれ、一人旅のバックパッカーに人気があります。

「Workaway」のリアル体験談

私は、2ヶ月間で3カ国(フィリピン・マレーシア・インドネシア)を巡ってきました。そして、フィリピンとマレーシアで実際に「Workaway」をそれぞれ約2週間体験してきました。

フィリピンの田舎町 Donsol(ドンソール)

私の初めての「Workaway」体験はフィリピンの首都マニラから南に571km離れたDonsol(ドンソール)という田舎町です。マニラと同じルソン島にあります。
マニラからは飛行機で約1時間半(バスだと12時間)+乗合のバンで約1時間半ほどのところ。

仕事内容と食事は?

「Workaway」にかかれていた情報では「宿泊施設を始めるための準備で1日2時間程度の仕事と引き換えに宿泊費無料」というものでした。WI-Fiは付いているとの記載でした。

訪問前のメッセージのやり取りで、食事はついてないから一緒に食べる日は1日200ペソ(約540円:1ペソ2.7円換算)ということで合意しました。フィリピンでは、ローカルの食堂で食べると1食あたり約100〜150ペソくらいです。そして、Wi-Fiはないとのこと。Wi-Fiは私の中では絶対条件でしたが、出発目前だったこともありe-simで対応することにしました。

実は、このオーナーにとっての初めての「Workaway」が私でした。お互いに初めてどうしの「Workaway」です!

到着後にオーナーと話したら、とってもゆるくて「頑張んなくていいから、ゆっくり過ごして~!やってほしいことあったら、お願いするね!」とのこと。

約2週間の滞在の中で、「手伝って!」と言われたのは、離れの大掃除。オーナーと友達と近所の子供達と一緒に大体3時間くらいのお仕事でした。毎日やっていたのは、放し飼いの子犬がそこらじゅうでトイレしちゃうので、気づいたらそれを片付けるくらいでした。

その他は、お友達がレストランをしているので「行きたかったら手伝いに行っておいで~!どっちでもいいよ!任せるよ!」と。時間もあったので後半1週間は毎日お手伝いに行き、そこで夕飯をご馳走になって、すっかり仲良しです!

ある日のランチ
ある日のランチ
ヘルプ先のレストラン
お手伝い先のレストラン

食費に関しては1日200ペソという話はなくなり、一緒に市場に買い物に行った時にお互いが600ペソずつだして、なくなるまでそれを使うという感じで、滞在中に支払ったのは1200ペソでした。お昼ご飯はオーナーが作ってくれたり、ご近所さんやお友達がおすそ分けしてくれたり、近所のご飯屋さんから買ってきてくれたりと、フィリピン料理を楽しみました。

Donsol(ドンソール)での生活スタイル

滞在中は英語の得意ではない私をとにかくみんな気にかけてくれました。

WWFのボランティアをしている女性も同じ部屋に滞在していたのですが、オーナーもその女性もどこかに出かける時に、一緒に行かない?といつも声をかけてくれます。おかげで、1人では行けないような遠出に連れて行ってもらったり、バイクに3人乗り体験をしたり、THEフィリピンなディナーを食べたりと、とっても貴重な体験ができました!

フィリピン伝統料理
フェアウェルパーティーでのフィリピンの伝統料理
滞在先のみんなとその友達とのおでかけ

そして、オーナーはこの土地で生まれ育ったということもあり、友達がとても多い!毎日誰かしら家にやってきては紹介してくれました。なので、混ぜてもらって一緒にご飯を食べたり、飲んだり(私は飲めませんが)していました。

ちなみに、このお世話になったおうちはシャワーがなくバケツに水を溜めて桶で体を流すスタイル。庭の東屋は椰子の葉と竹や木でできています。そして、ハンモックでお昼寝が日常!まさに、THE フィリピンローカル を体験できました。

庭の東屋
庭の東屋とマンゴーの木
トイレとシャワー代わりのバケツと手桶

滞在中、WordPressを使用した仕事をしたり、次の行き先のホテル予約や観光情報の検索で使用したりしていたので、用意していった10GBのe-simではデータ容量が足りませんでした。SIMに関しては事前の下調べが大事だなと思いました。

マレーシアの田舎町 Kota Belud(コタブルッ)

2つ目の滞在先は、マレーシアのコタキナバルから乗合タクシーかミニバンで1時間ちょっとの田舎町、Kota Belud(コタ ブルッ)。滞在先は、コタブルッのタウンから、さらにタクシーで15分ほどのところ。

仕事内容と食事は?

こちらも宿泊施設です。クリーニングやガーデニング、ペインティングなど、1日MAX5時間の労働と書いてありました。

実際に来てみると…

「ゴミ落ちてたら掃いて、草あったら草むしりして、テーブル汚れてたら拭いて~、共用のトイレはルーム4にゲストが入らなければ、基本的にはあなたしか使わないから、まぁ綺麗にしといてくれたらいいよ。スローリーでいいからね!頑張りすぎないでね!自分のペースで気づいたことやってくれたらいいから~」とこちらもゆるい様子。「あとは、手伝って欲しいことがあったらその都度お願いするね~」って感じです。

実際に私が自分でルーティンを決めてやったことは、ゲストがチェックアウトしたらお部屋の掃除をする、雨の翌日は草むしりをする、2日に1回共用のトイレ掃除をする、駐車場エリアをたまに掃くといった感じです。あとは、「これ手伝って」と、その都度言われたことをやりますが、1日2時間も働いていないと思います。

こちらでは、食事は自分で作るスタイルでした。といっても、食材はオーナーが準備してくれます。基本的には野菜と鶏肉。どんな野菜が好きか、アレルギーがないかも聞いてくれたので、そこは遠慮せず答えました。

こちらのお宅はムスリムなので、お酒はNG。食材もハラルフードだけとのことです。買い物に行ってもハラルフードとの違いがあまりよくわからない&歩いて行ける範囲にあまりお店がないので、全てオーナーが準備してくれた食材を利用していました。

調味料がよくわからず塩胡椒と醤油、酢、砂糖を使用して、鶏肉を煮込んだスープ、野菜炒め、チャーハン、茹でた野菜のローテーションをメインにしていました。まさに素材の味を味わう食事タイムでした。そして、デザートはマンゴーとパパイヤをふんだんにいただきました!

ハラルフードとは?
イスラム教(ムスリム)の戒律によって、食べることを許されている食べ物です。細かい決まり事がたくさんあります。
特に、豚肉とアルコールは全面的に禁止されています。牛や鳥などの肉は食べれますが、定められたやり方で屠畜されていなければなりません。
詳しく知りたい方は以下のURLより、ハラルジャパン協会のホームページをご覧ください。
https://jhba.jp/halal/

Kota Belud(コタブルッ)での生活スタイル

ボランティア用の部屋はバンブーハウスです。竹でできた壁と床にトタン屋根のまさに東南アジアスタイル!夜中や明け方にはたまに部屋のすみにリスがやってくることも。そして、部屋の外に置いてあるべンチからは、キナバル山を眺めることができます。

滞在先のバンブーハウス
滞在先のバンブーハウス
キナバル山
滞在先から見えるキナバル山

近所を散歩すれば、大きなトカゲがひっそりと川辺にいたり、シロハラクイナが走り去って行ったり、牛や鶏が我が物顔で道路を歩いていたりと、とっても自然豊かなところです。

大きなトカゲ
大きなトカゲ
放し飼いの牛
放し飼いの牛
シロハラクイナ

滞在中にご近所さんの誕生日パーティーが開催されて、「一緒に食べよう」とお誘いがありました。そこで、ローカルフードをたらふくいただきました!誕生日パーティーには大人から子供まで50人以上の人が集まり、カラオケあり、ケーキ入刀あり、プレゼント抽選会ありで町をあげてのお祝いに心がほんわかしました。

ここは、Wi-Fi完備だったので滞在中は仕事をする気満々でした。Wi-Fiがサクサク動く様子も確認し、「仕事できます!」の連絡を送った矢先の出来事、Wi-Fiがダウンしました。そんな時もあるけど、半日から~1日で治るからと聞いていたので、まぁ、仕方ないと思って過ごしていました。が、なんとそこから1週間以上(滞在中ずっと)Wi-Fiが使えなかったのです。Wi-Fiがあるからと思い、SIMを準備していなかったので、データがほぼない状態で過ごしました。まさに、デジタルデトックス。20代前半の頃の一人旅を思い出しました。


今回の2件の「Workaway」先では、まさにホテルに泊まる観光旅行では味わえない経験をたくさんすることができました。本当に、心温まるような優しい方々ばかりで、出会えてよかったなと思います。「Workaway」を通して出会った人たちには、感謝の気持ちでいっぱいです!またいつか、会いにいきたいな♪

「Workaway」に注意点はあるの?

「Workaway」を利用する際にいくつか注意しないといけないことがあります。

①ビザの種類

「Workaway」はボランティアの一種になります。そして、対価が発生するので、金銭の受け取りはありませんが、国によってはビザで規制されている場合があります。

ニュージーランドやオーストラリアは働けるビザがないとワークエクスチェンジはできません。なので、「Workaway」も観光ビザではできません。ワーホリビザがあれば「Workaway」もできるので、ワーホリのひとつの滞在先として体験するのもいいかもしれませんね!

今回、バリにも行きたかったのでインドネシアでも調べてみましたが、インドネシアはボランティア用のビザや働けるビザが必要なようだったので、断念しました。

その他の国も規制がある可能性があるので、自分が行きたい国で「Workaway」をできるかどうか、事前に調べましょう。

②滞在先選び

「Workaway」に掲載されている滞在先は、運営元がすべて調べているわけではありません。なので、利用者の口コミや、写真、内容をしっかり確認した上で、自己責任で選びましょう

不明点等は、メッセージのやりとりでクリアにしてください。行ってから、こんなはずじゃなかった、とならないように気をつけましょう。

③モバイルデータ(SIM)の準備

Wi-Fi完備でも、不足の事態が起きる可能性はあります。インターネットが使えないことでストレスになるなら、最初からモバイルデータを準備しましょう。

事前にしっかり調べれば、トラベラーズSIMなどが手頃な料金で準備できるはずです。

行き先が田舎であればあるほど、到着してからモバイルデータが必要になっても、購入できないというケースがあります。不安な場合は空港で手っ取り早くSIMを手に入れることができますよ!

④車やバイクの免許

行き先や運転への抵抗感にもよりますが、国際免許証を持っていくというのもおすすめです。

田舎の場合、移動手段がとにかくありません。「Workaway」先の人が車やバイクに乗せてくれたりする場合は別ですが、自分1人で行動しようと思った時、移動手段が徒歩しかない!なんてこともありえます。

車で15分の距離が歩いたら3時間です。

「Workaway」先の人に行き方を聞いたら教えてくれるかもしれませんが、タクシーを使うには高すぎたり、そもそもタクシーがなかったりすることもあります。もし、海外で運転することに抵抗がなければレンタカーやレンタルバイクを借りるという選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか?

国際免許証は使用できる国とできない国があるので、運転したい方は国際免許証での運転可否をチェックしてみてください!

「Workaway」で叶うワーホリのようなノマド体験

私は、「Workaway」をやってみて、30歳を過ぎていてワーホリに行きたかったけど行けなかった、もしくはまた行きたいというフリーランスの人に、オススメだなと思いました。その国のお金を稼ぐことはできないけど、パソコンで日本円を稼ぎながら、海外でのボランティアワークをする。ワーホリとはちょと違うけど、海外生活をすることには変わらない。バックパッカーズホステルのドミトリールームに住みながらワークエクスチェンジで掃除をするなど、まさにワーホリ時代に見たような仕事もたくさん載っていました。

「Warkaway」を利用した滞在は国によって制限はあるものの、いくつになってもワーホリのような体験を楽しみながら、「海外ノマド」生活を送るのも経験の一つになるのではないでしょうか?

日本でも「Workaway」に登録されている滞在先がたくさんあるので、国内移住を考えている人もお試し移住に利用してもいいかもしれません。お試し移住中に、滞在先での仕事や友達が見つかるかもしれませんよ!日本でなら、お給料が発生する「Workaway」に参加することも簡単にできます!

本格的な「ノマド生活」に踏み切る前のお試しにも「Workaway」は最適だと思います。「海外ノマド」に興味がある方は、ぜひ一度「Workaway」ものぞいてみてはいかがですか?

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