ブログやWebサイトに使う画像を探すのって、意外と時間がかかりますよね。
フリー素材サイトを探して、いつのまにか20分経過…なかなか合うものがみつからないなんてことも。
そんなときに便利なのが、AI画像生成。
いまでは無料でも高品質な画像を作れるAIツールが増えており、ちょっとしたブログ用イラストから、プロフィール画像まで自分で作成できます。この記事のアイキャッチ画像もAI(ChatGPT)に生成してもらいました!
この記事では、無料で使えるAI(ChatGPT/Gemini/SeaArt AI)を使って、同じテーマ(プロンプト)の画像を実際に生成して比較してみました。
さらに、手描きの猫イラストをAIに読み込ませて「どこまできれいに仕上げてくれるのか」も検証します。
今回比較したAIツール
今回の比較には、無料で使える3つのAIツールを使用しました。それぞれの得意分野が異なり、画像の雰囲気やスタイルにも個性があります。
まず、ChatGPT(OpenAI)は文章生成で有名なAIですが、最近では画像生成機能も搭載されています。ひとつのチャット画面でテキストからイラストまで完結できるのが特徴で、自然な色合いと柔らかいタッチのイラストが得意です。
次に、Gemini(Google)。
Googleアカウントさえあれば無料で利用でき、背景や光の表現がとても上手です。人物や風景など、リアル寄りの自然な雰囲気を出すのに向いています。
最後に、SeaArt AI。
こちらはイラスト生成に特化したツールで、アニメ調や水彩風など、芸術性の高い仕上がりを得意としています。線の再現性が高く、手描き素材をベースに仕上げる用途にもぴったりです。
この3つのAIを使って、「同じプロンプトでどんな絵が出るか」「手描きの猫をどこまできれいに変換できるか」を実際に比較していきます。

今回は比較のために、各AIが一発でだした画像で検証していくよ!
もし「文章の書き方」や「AIライティングの違い」も気になる方は、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。
AI画像生成比較① プロンプトのみ|カフェで作業する女性イラスト
それでは、早速それぞれのAIツールに画像を生成してもらいましょう!今回使用するプロンプトはこちら↓
おしゃれなカフェでノートPCを操作する若い女性。やさしい笑顔で、アニメ風、暖色系の色合い。
画像サイズは16:9。
ChatGPT

ChatGPTの無料プランで生成したとは思えないほど、完成度が高いです。
カフェの木の雰囲気ややさしい光のトーンがきれいで、「アニメ風 × 暖色系」のバランスがとても自然。
女性の笑顔もやわらかく、作業中の姿がしっかり伝わります。
構図が横長(16:9)できちんと出ているので、ブログのアイキャッチにぴったりです。
| チェックポイント | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| プロンプト通り? | ◎ | 要素すべて反映 |
| 色合い | ◎ | 暖色でやわらかい雰囲気 |
| 表情 | ◎ | 自然な笑顔 |
| 構図 | ◎ | 横長で使いやすい |
| 出力スピード | △ | 約1分前後と遅めの印象 |

全体的にバランスがよくて、無料でも十分実用レベル。
「明るい昼カフェ」風で、親しみやすい印象だね!
Gemini

Geminiの画像は、光の表現がとても上手。
コーヒーの湯気や窓から入る光がリアルで、
夕方のやさしい時間帯の雰囲気が感じられます。
服の質感や背景の小物(本棚・植物)まで丁寧で、
「ChatGPTより少しアート寄りで大人っぽい」仕上がり。
ただし、画像サイズの指定(16:9)が無視され、正方形で出力されました。
構図を細かく指定したい場合は注意が必要です。
| チェックポイント | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| プロンプト通り? | ○ | サイズ指定が反映されず |
| 色合い | ◎ | 光と影の演出が美しい |
| 表情 | ◎ | 落ち着いた雰囲気 |
| 背景 | ◎ | 小物の描写が丁寧 |
| 出力スピード | ◎ | 約20秒 |

やさしい光と空気感がとても魅力的✨
「雰囲気重視」の画像を作りたい人におすすめだよ!
SeaArt AI

SeaArtの画像は、映画のワンシーンのような完成度。
照明の光や背景のボケ感がリアルで、
「夜カフェで集中している女性」という雰囲気がきれいに出ています。
髪や肌の描き込みも繊細で、少し幻想的な空気を感じます。
モデル選択制(今回は“SeaArt Infinity”を利用)なので、プロンプトだけでなくモデルの指定が必須。モデルの選択によって、仕上がりも異なります。
また、サイズもプロンプトよりUI設定が優先されます。
| チェックポイント | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| プロンプト通り? | ◎ | 雰囲気・構図ともに美しい |
| 色合い | ◎ | 夜の光がやさしく映える |
| 表情 | ◎ | 繊細で大人っぽい |
| 背景 | ◎ | 光と奥行きのバランスが◎ |
| 出力スピード | ◯ | 約30秒で完成 |

アニメ風なのに映画のような世界観✨
ビジュアルの完成度を重視する人にぴったり。
選択するスタイルで、全然違った印象になるよ!
女性イラスト比較一覧
| ツール名 | スタイルの特徴 | 色合い・質感 | 表情の印象 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT | アニメ風でやさしい雰囲気。光が柔らかく、ナチュラルな構図。 | 暖色系で統一され、ふんわりした明るさ。 | 朗らかで自然な笑顔。親しみやすく安心感がある。 | ブログのサムネイル・プロフィール・日常系記事に◎ |
| Gemini | 光の入り方や空気感を重視したアート調。 | 柔らかいグラデーションと透明感。 | 落ち着いた表情で、知的で上品な印象。 | 文化・旅行・コラム系など落ち着いた記事に◎ |
| SeaArt AI(Infinity) | 映画のワンシーンのような完成度。背景の光と奥行きが美しい。 | 深みのあるトーンとリアルな光表現。 | 少し大人っぽく幻想的。静かな集中感が伝わる。 | クリエイティブ記事・SNS投稿・デザイン素材に◎ |
ChatGPT版は全体のバランスがよく、「自然で親しみやすいアニメ風」。
Gemini版は光の表現が繊細で、「落ち着いた雰囲気のアートタッチ」。
SeaArt AI版は照明や空気感が印象的で、「作品として完成された1枚」。
どのツールも同じプロンプトをもとにしているのに、まったく違う世界観が生まれるのが面白いポイントですね。記事やSNSの雰囲気に合わせてツールを使い分けていきましょう!
AI画像生成比較② 落書き&プロンプト|猫の落書きからイラスト生成
次は、落書きからイラストを生成してもらいます。使用した落書きとプロンプトはこちら↓

この落書きをもとに、かわいい水彩風の猫のイラストにしてください。
参考画像と同じポーズ・模様・表情を保ちつつ、やさしいパステルカラーと柔らかい光で描写。
手描き風の質感で、少しふっくらした優しい表情の猫に。
背景は白または透明。
サイズは16:9。
ChatGPT

ChatGPTで生成したとは思えないほど、完成度の高いパステル風の猫イラストが仕上がりました。
もとの落書き線画をベースに、やさしい色合いとふんわりした質感で再構築されています。
全体のフォルムや模様の位置も正確で、表情もナチュラルに。
「絵本風 × 柔らかいトーン」のバランスが非常に心地よく、ブログやSNSアイコンにも使いやすい印象です。
背景が白く仕上がるため、どんなレイアウトにも合わせやすく、癒し系のキャラクター化にも最適です。
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| プロンプト通り? | ◎ | 線画の形・模様を正確に再現 |
| 色合い | ◎ | 柔らかくあたたかいパステルカラー |
| 表情 | ◎ | やさしい表情で自然 |
| 質感 | ◎ | 水彩タッチ+淡い影の表現がきれい |
| 出力スピード | △ | 約2分半前後と遅い印象 |

全体的にバランスがよく、無料でも十分実用レベル。
絵本のワンカットや、キャラクター紹介ページに使いやすい仕上がりになったね!
Gemini

Geminiは、光の透明感やにじみの再現力が非常に高く、アート寄りの水彩表現に仕上がりました。
特に目の中のハイライトが美しく、繊細で上品な印象を与えます。
色の階調もなめらかで、陰影の柔らかさと透明感のバランスが抜群。
ChatGPTのふんわり系に比べて、Geminiは水彩画としての完成度が高く、まるで紙に描いたような雰囲気です。
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| プロンプト通り? | ○ | 構図は反映されたがサイズ指定無視 |
| 色合い | ◎ | 光と影のグラデーションが美しい |
| 表情 | ◎ | 優しく上品な仕上がり |
| 質感 | ◎ | 水彩のにじみと透明感がリアル |
| 出力スピード | ◎ | 約20秒で完成 |

アート性重視の人におすすめ✨
ポストカードやインテリア向けのイラストとしても映えるクオリティになったよ!
SeaArt AI

SeaArtでは、画像アップロード時に自動で選ばれた「キャラクター一貫性保持 一般版」を使用。
このツールは、元の線画の個性を残しながら自然に彩色してくれるモードで、手描きの味わいを最大限活かした仕上がりになりました。
水彩のにじみ方や紙のテクスチャがリアルで、まるでスケッチブックに描いたよう。
少し素朴でユーモラスな表情が魅力的で、“原画の雰囲気+水彩の温もり”という唯一無二のテイストを生み出しています。
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| プロンプト通り? | ◎ | 元の線と構図を忠実に保持 |
| 色合い | ◎ | 淡いブルー・ピンクのにじみが美しい |
| 表情 | ◎ | 素朴であたたかい印象 |
| 質感 | ◎ | 紙の風合いと水彩のかすれがリアル |
| 出力スピード | ○ | 約30秒で完成 |

手描きの良さを残したい人にぴったり🐾
アナログ感を大切にしたい作品や、制作過程の紹介記事に使って欲しいな♪
落書きアート比較一覧
| ツール名 | スタイルの特徴 | 色合い・質感 | 表情の印象 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT | パステル調でやさしい絵本風 | やわらかい発色、ふんわりした光 | 優しく癒し系、ナチュラルな笑顔 | ブログ挿絵・プロフィール画像・LINE絵文字などに最適 |
| Gemini | 水彩の滲みと透明感が強いアート風 | 淡いグラデーション、繊細な筆致 | 目の中の輝きが印象的で上品 | アートカード・ポスター・グッズデザイン向き |
| SeaArt AI(キャラクター一貫性保持 一般版) | 手描き感と原画の個性を重視 | 紙の質感や筆跡を残した自然な仕上がり | 素朴で少しユーモラスな表情 | スケッチブック風作品・ブログの制作記録に◎ |
ChatGPT版は、全体的にバランスがよく「AIっぽさを感じさせない自然な絵本タッチ」。
Gemini版は、光と影の扱いが巧みで、アーティスティックな透明感が特徴。
SeaArt AI版は、原画の線を尊重しつつ、水彩紙のテクスチャが加わった手作り感のある温もりが魅力。
どのツールも同じ元絵を使っているのに、まったく異なる表現が生まれるのが面白いポイントです。
用途や作品の方向性に合わせて、ツールを使い分けるのが理想的ですね!
商用利用と費用の目安
AIツールを活用する際に気になるのが「商用利用の可否」と「料金体系」。
無料でも十分に試せますが、使い方や生成枚数によっては有料プランの検討もおすすめです。
今回比較した3ツールの利用条件を以下にまとめました。
| ツール | 商用利用 | 無料プラン | 有料プラン(目安) |
|---|---|---|---|
| ChatGPT | ✅ 無料・有料ともに 可 | 画像生成OK(制限あり) | ChatGPT Plus:月20ドル〜 |
| Gemini | ⚠️ 明確な記載なし(禁止項目外) | 画像生成OK | Gemini Advanced:約2,900円/月 |
| SeaArt AI | ✅ 無料・有料ともに 可 | 毎日スタミナ付与あり(使用量に応じて生成枚数変動) | 約1,000円〜(プランにより) |
※ 各サービスの価格や利用条件は2025年11月時点の内容です。商用利用時は最新の利用規約をご確認ください。
ChatGPTは商用利用が公式に認められており、文章から画像まで一括で制作できる万能型です。
Geminiは明確な商用可否の記載はありませんが、禁止されてはいないため“自己責任範囲での利用”が現実的。
SeaArt AIは商用利用が明記されており、ショップ運営やSNS素材制作にも安心して活用できます。
AI画像生成を上手に活用するコツ
AI画像生成は、ちょっとした工夫でクオリティがぐんと上がります。
ここでは、初心者でもすぐ実践できる“コツ”をまとめました。
① プロンプトはできるだけ具体的に。
「女性」や「猫」などの単語だけでは抽象的すぎて、思った結果が出にくいです。
たとえば「カフェでノートPCを操作する女性」「暖色系の照明でやさしい雰囲気」など、“誰が・どこで・どんなトーンで”を明確にすることで、理想に近い画像が得られます。
② 画像サイズを用途に合わせて指定する。
ブログなら「16:9」、Instagram投稿なら「4:5」など、最初に比率を指定しておくと、あとからトリミングしなくてもそのまま使えます。(使用するAIによっては、画像サイズがうまく反映されない場合もあり)
③ 一発で終わらせない。リクエストを重ねよう。
AIは“指示を学習していくパートナー”のような存在。「もう少し明るく」「やさしい表情に」「水彩っぽく」など、少しずつ修正を伝えることで、どんどん自分の理想に近い画像になります。お気に入りの1枚を作るには、この“やり取りの積み重ね”が大切です。
④ 保存はその場で行う。
無料プランでは履歴が残らないツールもあるため、気に入った画像は生成後すぐにダウンロードしておくのがおすすめです。
⑤ 構図やポーズの再現には、参考画像を添付する。
人物や動物などのポーズを正確に再現したい場合、手描きスケッチや写真を一緒にアップロードすると精度が上がります。AIが“形”と“雰囲気”の両方を理解しやすくなるため、完成度が格段にアップします。
⑥画像の生成ナンバーを出してもらおう。
AIに「画像に番号を付けて」とお願いすると、生成された画像ごとにナンバーを表示してくれます。
「3つ前の画像をもう少し明るくして」というよりも、「〇〇〇(ナンバー)の画像を明るくして」とナンバー指定できるため、AIとのやり取りがスムーズになります。
生成した画像の使い道
せっかく作ったAI画像は、アイデア次第でさまざまな場面に活かせます。
ここでは、すぐ使える実用的な使い道をいくつか紹介します。
- ブログやWebサイトのアイキャッチ画像・挿絵に
記事の雰囲気を伝えるビジュアルとして最適。特に「16:9」サイズがおすすめです。 - プロフィール画像やSNSアイコンに
自分の雰囲気や世界観を表現できるAIイラストは、ブランディングにも効果的。 - ポストカードやグッズ制作に
GeminiやSeaArtの水彩風タッチは、紙印刷との相性が抜群。 - 作品紹介や制作過程のビジュアルに
「Before/After」や「手描き→完成」の比較画像は、SNSでの発信にも映えます。 - LINEスタンプやデザイン素材として
SeaArt AIなど商用OKなツールを選べば、販売用素材としての展開も可能です。

AIに「ブログの挿絵用」「SNSアイコン用」など目的を伝えると、構図や雰囲気が自然にマッチするよ。
“何に使うか”を明確にしてから生成してみよう!
生成した画像を使って、メインビューやSNS用にデザインしたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください!
無料AIでも使い分けで理想の1枚が作れる
今回の比較を通して、無料でもここまでのクオリティの画像が作れることに驚かされました。同じプロンプトを使っても、AIによって表現される世界観はまったく異なります。
ChatGPTは自然で柔らかい雰囲気を得意とし、ブログ素材や挿絵向き。
Geminiは光の描き方が上手で、リアルな人物や背景に強みがあります。
SeaArt AIはアニメ調や水彩風の表現が秀逸で、創作寄りの作品にもぴったりでした。
つまり、どのAIが一番優れているかではなく、「自分の目的にどのAIが合うか」を見つけることが大切です。
そしてもうひとつのポイントは、“リクエストを重ねて理想に近づける”こと。
1回で完璧な画像ができなくても、「もう少し明るく」「水彩っぽく」「手を自然に」など、少しずつ指示を追加することで、AIはあなたの意図を学び、より正確に反映してくれます!
たとえば、最初はざっくりしたイメージから始めて、気に入った構図や色味を見つけたらその画像をベースに“改良リクエスト”をしていく。このプロセスこそ、AIとクリエイターが協力して作品を作る新しい楽しみ方です。
AIは単なるツールではなく、あなたの発想をかたちにしてくれる相棒。ぜひ、いろんなAIを試しながら、自分の感性にフィットする“理想の一枚”を見つけてみてください。




