Web制作の仕事は、基本的にインターネットがないと成り立ちません。WordPressの更新、AIツールの利用、ライティングやシステム開発、オンラインMTG。どこにいても仕事はできますが、大切なのは安定したインターネット環境です。
とはいえ、場所が変わればネット環境も変わります。自宅、カフェ、旅先、宿泊施設など、仕事をする場所によって使える回線はさまざまです。
そこで今回は、実際に私が使っている通信環境を例に、モバイルWi-Fi、テザリング、光回線、宿泊施設のWi-Fiなど、それぞれの特徴を整理してみたいと思います。
私が普段使っているWi-Fi環境

沖縄・山形・旅先・リゾートバイト先など、さまざまな場所で仕事をしてきました。場所が変わると、当然ながらネット環境も変わります。気づいたら、自然と複数の通信手段を使い分けるようになっていました。
沖縄のアパートやカフェでは「UQ WiMAX」のモバイルルーターを使い、移動中やWi-Fiが弱い場所ではスマートフォンのテザリングを使います。リゾートバイト先では施設のWi-Fiを利用することも多く、一人旅のときは宿泊施設のWi-Fiを使います。そして実家では光回線です。
こうして振り返ると、かなり多くの通信手段を使ってきました。実際に使ってみると、それぞれの回線には速度や安定性、そしてセキュリティ面で違いがあることを感じます。
仕事に必要な通信速度の目安
インターネット回線を考えるとき、気になるのが「どのくらいの通信速度があれば仕事ができるのか」という点です。
一般的なWeb作業で必要と言われている通信速度の目安は次の通りです。
| 作業内容 | 必要な通信速度 |
|---|---|
| Web閲覧・メール | 5Mbps程度 |
| WordPress更新 | 10Mbps程度 |
| Zoomなどのオンライン会議 | 10〜15Mbps |
| AIツール・クラウド作業 | 20Mbps以上 |
| 大容量ファイルアップロード | 30Mbps以上 |
Web制作の仕事の場合、20Mbps以上出ていれば比較的快適に作業できることが多いです。逆に10Mbpsを下回ると、オンライン会議やクラウド同期などでストレスを感じることが増えてきます。

ところで、Mbpsって何?

Mbps(メガビーピーエス)は、ネットの速さの単位です。
数字が大きいほどサクサク使えます。
モバイルルーター(UQ WiMAX)
沖縄で生活しているとき、カフェやアパートで作業する際はUQ WiMAXのモバイルルーターを使っています。外で仕事をすることが多い人にとって、モバイルWi-Fiはかなり便利な存在です。
通信速度は場所にもよりますが、体感としては十分速く、WordPressの更新やCanvaでの作業、Zoomなども問題なく行えます。一般的にWiMAXの実測速度は30Mbps〜150Mbps程度と言われており、Web制作の作業には十分な速度です。
セキュリティの面では、自分専用のネットワークになるため公共Wi-Fiより安心して使えます。外で作業することが多い人にとっては、メイン回線としてかなりバランスの良い選択だと思います。
モバイルWi-Fiとテザリングの違い
モバイルWi-Fiとテザリングは、どちらもモバイル回線を使ってインターネットに接続する方法です。モバイルWi-Fiは専用のルーターが通信を担当し、PCやスマートフォンなどの端末をまとめてインターネットに接続します。一方テザリングは、スマートフォン自体がルーターの役割を兼ねて通信を行います。
この違いが、通信の安定性に影響することも。モバイルWi-Fiは通信専用の機器なので電波を受信する力や同時接続の処理に余裕がありますが、テザリングはスマートフォンが通信と端末の処理を同時に行うため、状況によっては速度が落ちることがあります。
そのため、長時間の作業や複数端末を接続する場合はモバイルWi-Fiの方が安定しやすく、テザリングはすぐ接続できるバックアップ回線として使う人も多いです。
スマホのテザリング(楽天モバイル)
テザリングは、移動中やWi-Fiが弱い場所でよく使います。特に電車の中や、モバイルルーターの電波が弱い場所では重宝します。
テザリングの良いところは、とにかくすぐ使えることです。スマートフォンさえあればPCをインターネットに接続できるため、外出先でも作業を始めることができます。さらに、セキュリティの面ではかなり安心して使える方法です。自分のスマートフォン回線を使うため、公共Wi-Fiのようなリスクがほとんどありません。
そのため、個人的にはテザリングを「バックアップ回線」として考えています。モバイルWi-Fiや施設Wi-Fiが不安定なときでも、テザリングが使える環境があると安心感がかなり違います。

テザリングは通信量が増えるので要注意。知らずに使うと、料金が跳ね上がることもあります。私は楽天モバイルなので、どれだけ使っても最大¥3,278(税込)で収まっています。

バッテリー、かなり減るの早いよ。モバイルバッテリーは必須だよ!
光回線
実家では光回線を使っています。やはり通信速度という点では光回線が圧倒的に快適です。大きなファイルのアップロードやオンラインMTGなどもスムーズに行えます。
一般的に光回線の実測速度は200Mbps〜600Mbps程度出ることもあり、他の通信手段と比べるとかなり高速です。自宅で長時間作業する場合は、やはり光回線が一番安定しています。
オンラインMTGで、固まる現象も一番少ないです!

NZに住んでいた頃、光回線を申し込んだら、調査1ヶ月+工事2ヶ月待ちと言われました。そこで据え置き型のモバイルWiFiを契約。すぐ使えて動画も普通に見られました。すぐにWi-Fi環境が必要な場合は、光回線より手軽なモバイルWi-Fiが便利なこともあります。
宿泊施設やカフェのWi-Fi
一人旅のときは宿泊施設のWi-Fiを使うこともあります。ただ、ホテルやカフェのWi-Fiは施設によって品質がかなり変わります。速度が十分出る場所もあれば、かなり遅い場所もあります。
さらに気になるのがセキュリティです。公共Wi-Fiは同じネットワークを多くの人が共有するため、通信を盗み見られるリスクがあると言われています。そのため、支払いなどの重要な通信を行う場合はVPNやテザリングを使うようにしています。
公共Wi-Fiの種類と違い
カフェやホテル、空港などで提供されている公共Wi-Fiには、いくつかの接続方法があります。見た目は似ていますが、仕組みには少し違いがあります。
パスワードなしで接続できるWi-Fi
ネットワーク名を選ぶだけで使えるため便利ですが、このタイプは通信が暗号化されていない場合もあり、セキュリティ面では注意が必要です。
パスワードを入力して接続するタイプのWi-Fi
ホテルやカフェで提供されることが多く、通信は暗号化されるため、パスワードなしのWi-Fiよりは安全と言われています。ただし、多くの利用者が同じパスワードを共有していることもあるため、完全に安全とは言い切れません。
Googleアカウントなどでログインが必要なWi-Fi
接続後にブラウザが開き、メールアドレスやGoogleアカウントなどでログインして利用するタイプのWi-Fiもあります。これは利用者を識別するための仕組みで、利用時間の管理やサービス提供のために使われています。
いずれのタイプでも、公共Wi-Fiは多くの人が同じネットワークを共有しているため、セキュリティには一定の注意が必要です。特に支払いなど重要な操作を行う場合は、VPNを利用するか、スマートフォンのテザリングを使う方が安心です。
VPNは本当に安全なのか?

VPNは便利っていうけど、そんなに安全なの?危険性はないのかな?
宿泊施設やカフェのWi-Fiを利用するとき、VPNを使う人も多いと思います。VPNは通信を暗号化して別のサーバーを経由させる仕組みで、公共Wi-Fi利用時のセキュリティ対策としてよく使わる手段です。
公共Wi-Fiでは同じネットワークを多くの人が共有しているため、通信内容を盗み見られる可能性があります。VPNを利用すると通信が暗号化されるため、こうしたリスクをある程度減らすことができます。
ただしVPNは万能というわけではありません。VPNサービス自体の信頼性や、接続先のサイトの安全性など、別の要因も関係します。VPNは完全な安全を保証するものではありませんが、公共Wi-Fiを利用する際のリスクを減らす方法の一つとしては有効だと感じています。
通信環境の比較表
通信速度だけでなく、安定性やセキュリティ、そして「すぐ使えるかどうか」も通信環境を選ぶポイントになります。これまで使ってきた通信環境を整理すると、次のような特徴があります。
| 回線 | 速度 | 安定性 | 安全性(セキュリティ) | 使えるまでの早さ | 向いているシーン |
|---|---|---|---|---|---|
| 光回線 | ◎ | ◎ | ◎ | △ (工事が必要) | 自宅作業 |
| モバイルWi-Fi | ○ | ○ | ○ | ◎ (すぐ使える) | カフェ・外作業 |
| テザリング | △〜○ | △ | ◎ | ◎ (すぐ使える) | 移動中 |
| 公共Wi-Fi | △ | △ | △ | ◎ (すぐ使える) | 軽い作業 |
自分の環境をもとに、どのWi-Fiが合うのか参考にしてみてください。

家でも外でもある程度安定したWi-Fiを使いたい、いくつも回線を契約するのは面倒、できれば節約もしたい。そんな人には、モバイルルーターという選択もありかもしれないね!
Wi-Fiの周波数(2.4GHz / 5GHz)の違い
モバイルWi-Fiや家庭用ルーターでは、Wi-Fiの周波数として2.4GHzと5GHzの2種類が使われています。WiMAXのルーターでは、この周波数を設定で切り替えることができます。
2.4GHzは電波が遠くまで届きやすく、壁などの障害物にも比較的強いのが特徴です。そのため、ルーターから離れた場所でも接続しやすい傾向があります。ただし電子レンジやBluetoothなど多くの機器と同じ周波数帯を使うため、電波が混雑しやすく、通信速度が落ちることもあります。
一方、5GHzは電波の干渉が少なく、通信速度が速く安定しやすいのが特徴です。ただし電波が遠くまで届きにくく、ルーターから離れると接続が不安定になることがあります。
カフェなどで席によって通信速度が変わることがありますが、こうした周波数の違いやルーターとの距離が影響していることもあります。作業環境に応じて周波数を切り替えると、通信が安定することもあります。
Wi-Fi環境の通信トラブル「あるある」

いろいろな場所で仕事をしていると、通信環境のちょっとしたトラブルに遭遇することがあります。ここでは、実際に私が経験してきた Wi-Fi環境の「あるある」 を紹介します。
場所によって通信速度が大きく変わる
モバイルルーターやテザリングの場合、同じ回線でも電波状況によって速度が大きく変わることがあります。建物の中や外というだけでなく、建物内でも場所によって異なることも。
快適に作業できできるカフェでも、席が変わるだけで速度が遅くなることもあります。移動中の電車では、特に民家などから離れた場所やトンネル内では通信が途切れてしまいます。また、人が多い場所では通信速度が落ちることもあり、モバイル回線は常に安定しているとは限りません。
光回線でもトラブルは起きる
自宅の光回線は安定しているイメージがありますが、実際にはトラブルが起きることもあります。実家で光回線を使っているときでも、ルーターの再起動が必要になることがあり、一時的に通信が不安定になることがあります。
自分の家であれば対応できますが、実家や宿泊施設など自分が管理していない環境では、トラブルが起きてもすぐに対処できないことがあります。
宿泊施設のWi-Fiは環境差が大きい
ホテルや宿泊施設のWi-Fiも、場所によって品質に大きな差があります。速度が十分出る場所もあれば、思ったより遅いこともあります。
また、トラブルが起きても自分でルーターを触れるわけではありません。その点は少し不便に感じることがあります。
VPNと決済サイトの相性問題
実際に使ってみると、VPNを有効にしていると一部の決済サイトやサービスで正常に接続できないことがあります。その場合はVPNを一度オフにする必要があり、少し面倒です。
海外のホテルなどで決済をしたい時にVPNを経由できないと、ちょっと不安に感じることもあります。以前アジア周遊中の安宿に泊まった時には、日本にいる友人に代わりに決済してもらったことがありました💦
こうした経験から感じるのは、どの通信環境も万能ではないということです。だからこそ、モバイルWi-Fiやテザリングなど、複数の通信手段を持っておくことが安心につながります。
安定したWi-Fi環境のために大事なこと
いろいろな通信環境を使ってみて感じるのは、「どれか一つが最強」というわけではないということです。むしろ大切なのは、複数の通信手段を持っておくことだと思います。
光回線があってもトラブルは起きますし、ホテルWi-Fiが遅いこともあります。そういうときでもテザリングやモバイルWi-Fiがあれば、仕事を止めずに続けることができます。
旅をしながら仕事をする人にとっては、通信環境のバックアップを持っておくことが、意外と大きな安心材料になるのではないかと思います。






